置換辞書は、下記のタブ区切りテキスト形式です。置換バーから「辞書フォルダー」を開いて、そ のフォルダー内に作成します。
検索する語1<タブ文字>置換する語1<改行>
検索する語2<タブ文字>置換する語2<改行>
検索する語3<タブ文字>置換する語3<改行>…
置換する語を空白にすると、検索した語を削除します。検索する語を空白にすることはできません。検索・置換する語のペアとタブの数がそろうようにして、またリストの最初や最後、途中に空白の行(改行のみ)を入れないようにしてください。
換の玉Free版の辞書はWord形式で、使用できるのは1つだけです、正式版はテキスト形式(Unicode可)で、仕様上200個まで同時使用できます。
パッケージにはいくつかの置換辞書が含まれ、セットアップ時に辞書フォルダーにコピーされます。不要なら削除してかまいません。
サンプル辞書は再度セットアップすると初期状態にリセットされます。サンプル辞書に自分で項目を追加して、リセットされては困る場合は、ファイル名を変更してください。
バージョン1.07よりワイルドカードの設定を常にオンにしました。ワイルドカードでは、非常に強力な検索・置換ができます。たとえば[ぁ-龠]を指定すると「ひらがな、カタカナ、漢字」が検索できます。ワイルドカードについての詳細はWordのヘルプで検索してください。
ワイルドカードを使うときは、段落記号の検索指定方法が変わります。
段落記号は通常^pで検索できますが、ワイルドカードを使う場合は、検索する文字列として^pは使えません。この場合、^13で指定します。検索記号を使っていた場合は、置換辞書を適宜置換してください。
段落記号 ^p → ^13
段落記号を使用していなかった場合は変更の必要はありません。
ワイルドカードを一時的にオフにするには、置換ダイアログ ボックスが表示されたとき、オプションで、ワイルドカードのチェックを外します。
「置換後の文字列」でも段落記号を指定する場合は、(ワイルドカードを使う場合でも)^13ではなく^pで指定してください。
また、^pには書式情報が含まれますが、^13には書式情報が含まれません。「置換後の文字列」でも^13を使ってしまうと、文章の見かけが変わる可能性があります(参考情報1[英文]、参考情報2)。
なお換の玉自体で、既存の辞書をワイルドカード対応に変換する場合は、「6. ワイルドカード変換.txt」を使って変換できますが、このときは前述の方法により、ワイルドカードを一時的にオフにする必要があります。またこの変更に伴い、^13の直後に数字がくるような場合は、検索パターンを変更する必要がある場合もあります。
抽出辞書(一時辞書)を作成することにより、対象文書内に実際に存在する置換候補のみを抜き出して置換できます。置換セットのダイアログ
ボックスの[抽出辞書作成]を押すと、現在使用している辞書から、置換対象の文書に存在している語だけを抜き出し、ユーザーの辞書フォルダーに0..tmpdict.txtという名前の抽出辞書を作成します(名前順に並び替えたときに、これより前に並ぶような名前の辞書(0....test.txtなど)は作らないでください)。抽出辞書は作成しなくても作業できますが、作成した方が効率的で、チェックのもれも防げます。手順として、毎回作成して作業することをお勧めします。
抽出辞書の語で最後まで置換すると、連続して作業するか確認します。チェック済みの語は抽出辞書から削除されます。リストの途中から置換作業を開始した場合は、この確認がうまくいかなくなることがあります。その場合は、抽出辞書を再度、開いて最初から置換してください。抽出辞書をエディターやWordで開いて編集することもできます。抽出辞書は1つしか作成されず、作業が終わると削除される一時的なものなので、必要であれば名前を変更して保存してください。
対象の辞書の語がひとつもその文書に含まれてない場合、抽出辞書は作成されません。辞書は名前の順番に表示されるため、普通は抽出辞書が最初に表示されます。[抽出辞書作成]を押すと、以前の抽出辞書は(警告なしに)上書きされます。
注:辞書が増えすぎると使いにくくなります。すぐ使わない辞書はtdictフォルダーにサブフォルダを作るなどして待避させることをお勧めします。
連続処理がおかしくなったときは、いったん処理を中止して、抽出辞書をダイアログから再度選択してください。
Unicode文字を含む置換辞書をテキスト エディターなどで編集する際は、Unicode サイン(BOM)をつけて保存するようにエディターを設定してください(Wordでは自動的にそうなります)。UnicodeとシフトJIS形式のテキストの両方を置換辞書として読み込めます。
辞書をテキスト エディターやWordで開いたまま、Wordから置換処理ができます。辞書の変更を反映する場合は、保存することを忘れずに。
辞書は仕様上200個まで同時使用できます。ただし実際に確認はしていません。タブのスクロールも大変なのでそんなにたくさん作らない方がいいでしょう。
辞書はWordで直接編集してください。[直接編集]ボタンを押すと辞書をWordで開きます。上書き保存してテキストのまま保存してください。特に抽出辞書をWordで直接編集する場合は、ファイルがロックされて置換後の自動削除ができないので、直接編集を終えたら再度置換する前にファイルを保存して閉じる必要があります。
検索語、置換語を置換バーに直接入力することができます。その場合は、入力した後でEnterを一度押して確定してください。その後で、[検索][置換]のいずれかを使用できます。Enterを押さないと入力が確定されずに消えてしまいます。ただし、Wordのバージョンによっては確定が不要なこともあります。
全全置換は「どの辞書のどのような置換セットで置換するか」を確認できるよう、置換セットダイアログからのみ開けます。
抽出辞書で逐次連続置換する場合は、必要に応じて、Ctrl+Homeキーなどで文書の最初に戻ってください(全置換、全全置換の場合は不要です)。そうしないと、その場所以前の箇所で置換されない箇所が残ります。これは、どこまで置換したかを確認して、そのつど戻る方がややこしいためです。全置換しても大丈夫と判断した場合は、途中で全置換に切り替えることもできます。
逐次置換作業を終了した後で、再度抽出辞書を作成して、「必ず置換すべき語」が置換されているかどうか確認することができます(通常は置換しないことにした語しか残らないはずです)。