0.03版
(Word 2007以降では、校正語が削除できないというバグがWord自体にあります)
MS-IMEとWordの組み合わせにより、Word上で「校正語」を用いた校正作業ができます。MS-IME 2000~2003とWord 2000~2003の組み合わせでできるはずです。その他のバージョンの組み合わせでもできるかもしれません。詳しくはWordのヘルプで「校正語」をキーワードに検索してみてください。ATOKなどのIMEを使っている場合、IMEをその都度切り替える必要はありませんが、校正語の登録はMS-IMEに対して行います。換の玉と比較した場合、双方に長所短所があるので適宜使いわけるのがよいでしょう。以下に機能を比較してみます。
◎個別の辞書の素早い切り替え
◎言語に依存しない文書整形
◎記号の置換(改行記号など)
◎ワイルドカードによる置換(1.07より)
◎確実に置換できる
これはあくまで「校正」であり置換や文書整形ではありません。校正語としてあらかじめ登録した語をWordに指摘させ、右クリックで修正することができます。たとえば「サーヴィス」という表記を使わず「サービス」という表記に統一する場合です。入力と訂正を平行で行う場合は便利です。 [表記のゆれチェック]とも適宜組み合わせて使えます。MS-IMEではユーザー辞書は一度に一つしか使えないので、辞書を切り替える場合はその都度登録し直すか、辞書を指定し直す必要があります。複数辞書を使う場合はExcelなどでマージする必要があります。確実なチェックにはあまりお勧めできません。作業の仕上げには換の玉を使うのがいいでしょう。
◎高速に動作、右クリックから利用できる
◎Word標準の機能
×辞書の設定が手間
×[すべて置換]機能が動作しないことがある
×スペルチェックするのが現実的でない(UIやコードなど未登録語と指摘される語が非常に多い)文章では使えない
×自動言語判定の誤りによる置換もれの可能性(Wordはスペルチェックの辞書を自動言語判定の結果に基づいて切り替える)
×「無視」に設定した箇所の置換もれの可能性(オプションで[メニュー、ツールバーから校正を行う]をチェックする必要あり)