UTX用語管理で翻訳・文書の品質向上
UTXは、翻訳や文章作成業務で「すぐに、簡単に使える」用語集形式です。
UTX用語集で翻訳・文章作成の「困った」を解決しませんか?
翻訳を助ける用語集UTX
日本語でfile、camera、minutesはなんでしょうか?
「ファイル」、「カメラ」、「分」? そうではないこともあります。fileには「やすり」、cameraには「判事の私室」、minutesには「議事録」という意味があります。機械分野とIT分野、映像分野と法律分野――分野が違えば用語の訳し方は異なります。しかし、あらかじめ「どう訳すか」さえ知っていれば、簡単に訳すことができます。
UTXとは
用語集形式UTXは、アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)が策定した、 用語集のオープンな仕様です。 表計算ソフトなどですぐに活用できる非常にシンプルなタブ区切り形式です。UTXは、仕様に沿ってどなたでも自由にお作りいただけます。
いっこうに進まない日本語からの情報発信……各国語への翻訳はUTXがお手伝いします。企業や組織でお持ちの対訳用語集をUTX用語集として整理すれば、 さまざまなツールで使いやすいデータとして、翻訳をより正確にできます。市販されている辞書では、実際に使われている語彙を網羅できていません。UTXでは、辞書にない語彙の知識を簡単に共有できます。
UTXは、SDL Tradosのような翻訳支援ツールはもちろん、さまざまな機械翻訳でも活用できます。
用語集は、コミュニケーションの重要なツールです。外部の人に使ってもらってこそ意味があります。UTX用語集は、「正確に訳してほしい」という発注者の願いを実現します。
- UTXの公式ページ(アジア太平洋機械翻訳協会)
こんなことはありませんか?
翻訳発注企業の方
- 用語集がないのでチェックに手間がかかる。
- すでにある用語集の整理をしたいがどこからやっていいか分からない。
- すでにある用語集をもっとさまざまな形で活用したい。
- 翻訳ソフトで効率的な翻訳をしたい。
翻訳会社の方
- 同一の翻訳発注企業から案件が来るたびに用語集の形式が変わる。
- さまざまな形式の用語集をいくつも送ってくる。差分だけでなくとにかくいろいろ送ってくる。どこがどう変更されたかわからない。それでもミスがあると苦情を言われる。
翻訳者の方
- 調べものの手間を減らしたい。
オープンソース開発者の方
- 多言語化をしやすいようにUIのリストを公開したい。
UTXの利点
- 日本語用語集や対訳用語集など、用語を1つの形式で一括管理できます
- 統一された形式なので、異なるツールで再利用ができます。
- ライセンスが明確に定義されており、著作権の範囲内で自由に使うことができます。
- タブ区切りのシンプルな形式(UTX)は、だれでもすぐに作ることができます。
- 翻訳ソフトをはじめとしてさまざまな応用ができます(AAMTで変換ツールも開発中)。
使い方
AAMTでは、UTXと各社の辞書形式の相互変換ツールを現在準備中です。UTXはタブ区切りのシンプルな形式なので、わずかな修正で使えます。
UTX用語集の作り方
詳細は、UTX公式ページをご覧ください。以下はポイントだけをまとめています。
オープンソース開発者・翻訳者の皆様へ
―UTX形式で用語を公開・共有しませんか?
コードは公開されていても、UIリストなどの言語資源はコードの中に閉じ込められ、活用できない状態になっていませんか? 互いの用語を公開・共有することで、すばやくソフトを多言語化し、世界中の人に使ってもらえます。
UTX形式でデータを作成された場合は、お知らせいただければ紹介させていただきます。
自然言語処理研究者のみなさまへ
用語集は「一度作ったらそれっきりの言語データ」とお考えではありませんか? 用語集を作る人と使う人(翻訳者)がまったく別だとこのようなことになります。商業翻訳の現場では、「用語集を自分たちで管理して使っていく」という意識があります。用語集を商業翻訳の現場の視点から考えてみると、新しい可能性が開けるかもしれません。