UTXのFAQ(よくある質問および回答)

このFAQは非公式なものです。公式サイトもご覧ください。

Q. UTXは、なぜXMLでなくてタブ区切りなのですか?

A. XMLベースの用語集はいくつかありますが、高機能ではあるものの複雑すぎて、作成も管理も手間がかかるため、翻訳の現場ではあまり使われていません。UTXは、XML形式を 置き換えるものではありませんが、XML形式より 柔軟に活用できます。XMLの知識が不要で、専用ツールやXMLエディタがなくても、表計算ソフトで作成できます。UTXは、必要最小限の情報しか必要としませんが、有効であることが証明されています。またUTXは、機械翻訳と翻訳支援とのあいだに存在する技術的ギャップを埋めることができます。より高度な機能が必要な場合は、XML形式をお勧めします。

Q. UTXはどのような範囲の辞書が含まれるのですか?

A. UTXには、翻訳ソフトに付属する基本的な辞書(システム辞書)の語彙は含まれません。
ただし、基本的な語彙であっても、特定分野で特定の訳語が必要な場合には含まれます。

Q. UTXと、翻訳ソフトのオプションのいわゆる「専門用語辞書」との関係は?

A. UTXは、いわゆる「専門用語辞書」よりもさらに細かいレベルを対象としています。専門用語辞書は、調整が不十分な場合がしばしばあります。必ずしも実際の翻訳者が使用した訳語ではなく、実際にはまったく使われない不適切な訳語が含まれていることもあります。UTX辞書は、翻訳者が実際に翻訳作業で使用した語彙を含め、翻訳知識を共有することが想定されています。

Q. Excel上で、UTX形式にする利点はなんですか?

A. Excelで用語集を作成しても、データの形式が統一されていないと、さまざまなツールとスムーズにやり取りできません。UTXをExcelで開いてそのままExcel形式で管理すれば、テキスト形式で保存し直すだけで、他のツールとやり取りできるようになります。