UTX用語集作りの5つのポイント

  • 用語集の分野を決める

用語集には「その分野でのみ特別な意味を持つ語」のみを含めます。

「~分野の辞書」ということをはっきりさせます。

UTX用語集に含めるのは「専門用語」であり、原則として一般的な語(基本語彙)は含めません。

翻訳ソフトで使う場合、基本語彙はすでに翻訳ソフトにシステム辞書として含まれており、改めて追加する必要はありません。 翻訳ソフトのシステム辞書に含まれていない語彙を、「ユーザー辞書」で補うのがUTXの目的です。ただし、すでにシステム辞書に含まれている語でも、特定の訳語を明示する場合にはユーザー辞書に含めます。

  • 固有名詞以外は大文字で始めない

Rubyとruby、Timesとtimesはそれぞれまったく別物です。大文字で始まる語は別の単語として区別されます。

  • 辞書に載っている原形を記す

名詞は単数形、動詞は原形を記します。

複数形で意味が異なる名詞(meansなど)は別の項目として扱います。

  • 原語、訳語以外の情報はコメント欄に記す

原語、訳語の欄には、原語、訳語以外の情報は記してはいけません。注記があればコメント欄に記します。

× calibration(当用漢字で) 校正

  • 原語に対応する訳語は、最良のものを1つだけ選ぶ

無意味な別表記はすべて排除します。使い分ける必要がある場合は、その理由をコメントに明記します。

UTX用語集をMultiTermに取り込む際の注意点

UTX用語集は、Glossary Converterという無料ツールでSDL Tradosに付属する用語管理ツールMultiTermの形式にインポートできます。またMultiTerm Convertを使って変換することもできます。ここでは具体的手順は略しますが、いくつかの注意点があります。UTXの先頭にあるヘッダーに含まれる情報と、#で始まるすべての行は、項目として扱えません。コピーしておいて、用語ベースへの変換が終わった後で説明に追加するか、変換前に削除する必要があります。